愛犬の初盆  (今日の担当 故ブッチ、ラン、小菊)

       どれほどあの子を愛していたでしょう。
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7歳半でこの世を去ったミックス犬のブッチは動物管理センターからもらって来た子でした。

オリの一番手前で小さくおすわりして、振えながら私たちをじっと見つめていました。

クルクルとした大きな目とボーダーコリーのような白黒の巻き毛がとてもかわいらしく私たちは

数匹いた子犬達の中から迷わずブッチを抱き上げました。
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頭の良い子でした。お手、おすわりはもちろん、トイレなど場所を変えても粗相をすることがなく

このブッチがちゃんとできたおかげで次のランから小菊へ、小菊から萌、龍と正直私たちは

犬のしつけは犬がするという具合にしつけに関してはあまりした覚えがないように思います。

ブッチは人のことがとても好きでした。特に赤ちゃんはミルクの香りでもするのでしょうか、

ベビーカーの中に頭を突っ込みスリスリしたりするほどのはしゃぎようでした。
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車に乗ることが好きでしたのでどこへ行くにもブッチは私と一緒でした。主人の母が入院

してから他界するまでの7ヶ月間、毎週日曜日に大分の竹田まで車で通う私について来て

くれたのも主人ではなくこのブッチでした。

よく言葉や指先での合図を理解してくれました。子供のいない夫婦によくあるようにこのブッチも

私たちの子供同然でした。
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「先天性の眼の病気」と獣医さんに言われ失明したのはブッチが5歳の時でした。私たちが

ショックを受け悲しんだのは言うまでもありません。ブッチのほうがもっとショックだったに

ちがいありません。でも、最初こそ小さい声でないて怖がったものの後にはそれを受け入れ

日に3回の目薬もだまって受け、家具などの配置さえ変えなければ家も庭も自由に歩きまわり

取り立てて困ったことはありませんでした。もちろん小菊やランと一緒に散歩にも行きました。

そんなブッチがある日突然ご飯が食べられなくなり、毎日往診に来ていただいてもそのかい

なく日に日に弱って行き、とうとう自分で起き上がれなくなったのは秋も深まった頃でした。

「それじゃ、行って来るから、がんばるんだよ。ブッチ」仕事に行っている間に死んでしまった

ブッチにかけてあげたそれが最後の言葉となりました。

死ぬ直前、もう動けないはずのブッチが最後の力をふりしぼり私をさがして玄関まで歩いて

行ったそうです。それをあわてて追いかけた母の腕の中でブッチは静かに逝ってしまいました。
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どれほどあの子を愛していたでしょう。

冷たくなったあの子を抱き、体中の水分がなくなるほど泣いたはずなのに今でもまだ時折

あの子のことをふと思い出し涙がこぼれてくるのはなぜでしょう。専門家の方、ここにいらしたら

教えてください。これもペットロスというのですか?

ブッチが死んだあくる年のお盆、土を盛っただけの庭先のブッチのお墓に小さな提灯を飾り

ました。心ばかりの初盆をしました。

愛犬家のみなさんの中には私と同じ経験をした方はたくさんいらっしゃるはずです。

愛犬との別れは取り立ててめずらしいことではなく、それぞれその形は違っても誰にも必ず

平等にやって来ます。犬に限らず猫でも鳥でもハムスターでも。飼い主にとって彼らは

かけがえのない家族です。見返りを求めず自分を愛してくれること、自分と一分でも一秒

でも長く一緒にいてくれること、ただそれだけが彼らの望みなのです。

ブッチは私にたくさんのことを教えてくれました。毎日の散歩は自然の四季の移り変わりを。

そのぬくもりは、いつも共にいてくれる者の大切さを。動物だって植物だって人間と同じ命と

いうものがあること。生き物の頂点に立って自然を破壊し貴重な生物を絶滅に追いやり尚も

増長し続ける人間たち。勝手気ままな人間に天が黙っていられるのはいつまででしょう。

せめてお盆の時くらいは命の尊さを考えてみても罰は当たらないのではないでしょうか。
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         ☆ 愛犬の 墓に小さな 盆提灯
         
by myfamily-days | 2005-08-14 18:58 | 愛犬の病気と別れ


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